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はじめに

ご挨拶

初めまして、本サイト「ウェルダン-企画完了型コレクティブファンディング-」を運営するメイクエンズミートと申します。まずは本サイトにお越しくださいまして誠にありがとうございます。

 

この度私たちはクラウドファンディングサイトの形式を利用して、新しいサービスを立ち上げました。企画完了型と謳っている通り、これまでにはない「もうすでに完了した企画」の掲載に特化したクラウドファンディング=コレクティブファンディングとなっております。世界中の大手クラファンサイトでは、さまざまな形式はあれど一貫して「お金があったら〇〇を実現できます!」という体裁をとった企画や商品が掲載されています。支援者が集合(クラウド)することで資金調達(ファンディング)ができ、企画の実現や商品の完成に向かうというものです。

 

本サイト「ウェルダン」では、これらの既存の構造における問題点と向き合った結果、「〇〇をとりあえず始めました!」「資金不足の中なんとか△△を実現しました!」といった、部分的もしくは全部が完了している企画の支援を、応援購入を通して始めることにいたしました。

 

その記念すべき第一弾の企画として、手前味噌ながら、あるいは毒味役として、いまご覧いただいている「ウェルダンというクラファンサイトをつくりましたが、、、」というものを掲載しています。制作の想いや、工夫した部分など、これから書いて参りますので、ご覧いただければ幸いです。特に資金を調達して作ったわけではありませんので元手0円から制作を始め、公開時点では当然ながら赤字です。またご支援いただけましたら、今後の励みになります。何卒宜しくお願いいたします。

1.超実践主義 – 手弁当で何が悪い –

最大の敵は「企画と資金確保の倒錯」という罠

クラファンに限らず、助成金補助金ベースの企画や、銀行融資やエンジェル出資にいたるまで、何かを始めるのに必要なお金は、ほとんどの場合、その将来性や計画性や実現可能性を担保に獲得されます。企画者にとっては実行前に制作資金を確保できるメリットがあり、出資者にとってはある程度先が見えている、少なくとも検討材料があるという「手堅い仕組み」として成立している現状があります。

 

一方で、企画者や出資者といった役割ではなく「実践している瞬間」を主体として見てみると、そのような構造の中には、
・企画実務とは別の膨大な事務作業が別途発生する
・企画実行中に発見した気づきを反映させにくい
・お金が切れると企画自体がなくなりやすい
・わかりやすい企画しか提案されない
・できそうな企画しか採用されない
という5つの問題点があります。誰かからお金を出資してもらっているのだから当たり前だろうというのが一般的な見解かもしれませんが、実は、どの要素を見ても企画そのものの実現と、出資金を得ることについて、本末転倒をしやすい要因を含んでいます。

 

もう一度、現場の実践に重きをおくために

「実現したいこと」と「お金を得る方法」が取って代わりやすい状況とは、企画以外の作業分量があまりに多いと、企画を実行するためのお金なのか、お金を集めるための企画なのか、企画者本人にさえわからなくなってしまうことを指しています。つまり夢を描いた企画づくりまではいいけれど、実践作業になったとたんに、夢が現実として重くのしかかきてしまうような状態であり、どんなに良く言っても「現場での実践」が「企画の検証作業」や「企画の報告作業」になってしまうことで起こります。

 

こうなると、何かを実現してゆくプロセスや、現場での実践がバカらしく思えてこないでしょうか?すくなくとも何かを制作したり組み立ててゆく作業に面白みが全くないように感じます。出会いや発見や偶然と戯れるといったモノづくりの本質的な面白さが酷く欠落していくように思えます。現場で実践することでようやくわかる喜びや、大きな方向転換を示唆する気付きと発見があっても、企画書時点で強固なロードマップを、そもそも企画者自身が(資金を担保するために)敷いてしまった以上、なかなか対応していくことができません。

 

この、アイディアとリアライズの関係性を逆転させ、実践主義で企画を応援するのが、本サイト「ウェルダン」です。とにかくやったこと、やってしまったこと、リアライズしたこと、を最も大切なこととして扱います。きっと実現に至るまでの実践には紆余曲折があるはずですし、アイディア時点では理解を得られなかったため資金ゼロスタートでかつ回収不能な状態になっているかもしれませんし、時にはこっそりポケットマネーで補填せざるを得ないときもあったかもしれませんが、とにかく、なにかしら「実現したこと」に特化します。

 

失敗(not success)が存在しない社会へ

その中には「失敗した企画」も含まれることになります。失敗したと言っても、金銭的な部分だったり、集客的な部分であったり、比較しやすい数字の部分での失敗が考えられます。企画の実現や実践がただただ検証と報告を意味する世界線なら、数字の失敗は書類上致命的なことになります。けれども実現や実践にメインを置くならば、そんなものは失敗でさえありませんし、可能性はいくらでもあるように思えます。そしてウェルダンでは実際に「応援購入」というかたちでの事後支援を可能にしました。

 

「日本は欧米に比べて失敗に対して厳しい」「欧米では倒産させた会社の数が経験値となりむしろ評価となる」ということが昔からよく言われます。もちろんこの真偽はわかりませんが、少なくとも、誰かが何かチャレンジした際に、数字など書類上のネガティブな事実だけで成功失敗を語ることはひどくもったいない気がします。ときに、わずかなお金が気持ちを助け、その集積が継続的もしくは新しいチャレンジを産む可能性は充分にあるはずです。そのような期待も込めて「企画完了型」に特化したのがこのウェルダンとなります。

2.リターンについて – 手数料とシャドウワーク –

リターン作りという憂鬱

 

クラファンを一度はやったことがある方や、もしくはやろうとしたことがある方を、もっとも悩ませ、もっとも手間を取らせるのが、この「リターン」作りではないでしょうか?

 

クラファンと聞くと「あの20%とか手数料取られるやつね」というイメージをお持ちの方もいるかと思いますが、実は、手数料国内最安値の10%を起点に計算しても、リターン企画費、制作費、在庫管理費、外注費、人件費、郵送費など計算していくと、結局は60%~70%くらいは、リターン関係費になってしまうことも多く、それは粗利30%~40%が目標という一般的な製造原価計算とあまり変わらなくなってしまいます。さらにここから文章執筆費や写真撮影費もかかってくるので、実際は「20%の手数料」というイメージよりも多くの労力が必要です。

 

「見え」と実規模の狭間

 

もちろんこの「企画者のがんばり」が企画実現にむけた意思の固さの証明となり、支援者もその労力や技術力に説得されて支援行為を行うものではあります。けれども、さきほどの粗利35%程度では、企画そのものの実現に支障が出てしまうこともあるかと思います。100万円の支援を得たとしても、実際に企画に使えるのは35万円です。もちろん35万円でできることはたくさんありますし、気持ち的にもありがたいはずです。一方で、35万円しか手にできないのに、なぜか社会的には100万円規模のことを実現しなくてはいけないような見られ方さえ発生してしまいます。これはなにより精神的な負担が大きくならないでしょうか?

 

ウェルダンで実装した改善点

 

この問題意識から、ウェルダンでは、

という形で企画者の負担を限りなく軽減する仕組みを作りました。そもそも手数料一律〇〇パーセントというわかりやすさに潜む「企画以外の作業」をできるだけ軽減し、上記のケースに当てはまらない場合は、リターンごとに手数料を話し合って設定することにしました。

(※1:別途決済手数料として合計5%がかかります)

 

ウェルダンでは現在2つのリターンを標準で用意しています。それは各企画ごとの「オリジナルポストカード」と「支援証明書」です。ポストカードは事前にウェルダン側でデザイン案を提案しますのでOKならば、印刷・制作・在庫管理・発送まで、すべてウェルダンで請け負います。支援証明書については、同様の手続きをとって3種類(JPEG、印刷額装、NFT)で用意します。

※支援証明書は税控除などで利用できるものではありません。

 

上記の「基本リターン」に関しては、事前の打ち合わせなどは行うものの、制作から発送まで、ウェルダンで行います。つまり企画者はリターンに関して何もしなくていい環境を用意しました。これによりクラファンに関係するシャドーワークを軽減します。またウェルダン側では独自の製造ラインで企画費や製造費を抑えながら継続努力をする仕組みを用意しています。

 

いっぽうで積極的にリターンを作りたい方や、すでにリターンを作ってしまっている方もおられるかと思います。そのような方、通常のクラファンのように手続きが可能なリターンの場合は、サイト手数料を0%にします。この場合、決済と振込手数料5%と合わせて合計5%の手数料となります。

 

一律10%といった手数料システムに隠された膨大な作業(シャドーワーク)を洗い出し、企画者とウェルダンの作業量分担を考えながら、サイトを維持しつつ企画者に最大限に還元できる割合が、3%~50%という本サイトの手数料となります。

3.書き手のスキル – 生産者さんの見せ方-

「わたし」という透明性

 

クラファンサイトではリターン制作が肝ではありますが、そもそも記事本文と写真があってこそ成立します。そして一般的には「私は〇〇を実現させたい!」という表記からわかる通り一人称が多いものです。「生産者さんの顔が見える野菜」に近い話で「わたし」という透明性が企画や企画者を応援しやすくする構造があります。

 

けれども「私が私を語る」文章は、とても難しいものです。なぜなら「私が私を通して社会を語る」という構造が見えてようやく達成される文章だからです。そこには、強い主観も、鋭い客観も、両方必要なものなのです。だからこそクラファンサービスでは担当者をつけて、親身になってさまざまなアドバイスをしてくれます。そして、この編集作業によって、企画の言語化ができる反面、資金調達しやすい企画に変わっていってしまう側面もあります。

 

「わたし」像のプロデュース

 

つまり、一般的なクラファンサイトをみても「サクセス=成功」が、企画の実現ではなく資金調達にあると言え、「企画をする”わたし”像」というものが自己や他者の編集作業を通して「そのリターンを売るのに最も適した”わたし”像」になってしまいます。これは助成金や補助金獲得など他の手続きでも言えます。

そこを器用に立ち回り、私と社会を同一化していくことで、クラファンは真に価値を持つものだと思うのですが、何度も言うようにそれはなかなか難しく、シンプルに文章力できまってしまうところもあるのです。もちろん「ウェルダン」は、既に終わった後の成功も失敗もない世界なので、編集のご協力はとてもはっきりしています。事実が伝わっているかどうか、と、面白みがでているかどうか、という部分だけなのです。

 

「わたし」を客観するオルタナティブな方法

 

そこでウェルダンでは編集部がサポートする通常の「一人称」に加えて、「三人称」「インタビュー」という二つの形態での記載を可能にしました。もちろんこれまでのクラファンサイトでも投稿者が主体と乗る企画者のことを話す形式は見られました。しかしもう一歩踏み込み、「ウェルダン事務局による記載」という部分ができる仕組みも用意しています。「私はこうしたい」を超えて「彼女/彼らはこうした」という表記により、第三者による客観的な記載を実現できる仕組みとなっています。

4.その他の特殊な点

2つの特殊性

 

ウェルダンでは、上記のように「企画の完了型化」「リターンの正常化」「記事の三人称化」という3つの柱をもとにサービスを開始しました。そしてこの3点から2つの特殊性が派生しました。

 

無期限という設定

 

企画完了型の特色として「期限設定が不要」です。これから始める企画でしたら、いつまでにお金が手元にないとだめだ、ということがあるので、この設定が必要です。またマーケティングとしても、期限が決まっていた方が支援を得やすい(商品が購入されやすい)ので、支援者へ心理的な圧力をかけれる構造があるのは事実です。

 

ただ、ウェルダンでは企画が完了しているため、とくべつに期限などは必要ありません。また支援者様にもとめるのはプレッシャーからの購入よりも、平常心からのシンプルな応援です。

 

ウェルダンでの支援の終了は、よっぽどのことがない限り、ただ企画者が決めた時か、リターン品の在庫が切れた時です。いまはまだ得られていない共感を、今の時代にわかりやすくするのではなく、純粋に企画として保存していくことが大事だと考えています。

 

支援金の用途

 

通常のクラファンでは、支援の用途を記載します。それは予算配分の明示であり、使われるお金の正当性の投げかけであり、実現可能性を担保する数字に他なりません。とはいえ、実際は、助成金補助金事業のように領収証の提出などないので、それらの予算配分はあるようでないものなのですでが、それでも真面目な人にとっては、「言ってしまった配分」が重くのしかかることもあります。

ウェルダンでは、もちろん企画が終わっているので、用途の記載をするどころか、そもそも支援金の用途そのものが存在しないに等しいです。もしあるとすれば、「赤字補填」「同一企画の継続金」「同一企画者による次のプロジェクトの準備金」のような形であると想定しています。

5.最後に-ウェルダンという名前-

さて、ここまで読んでくださりありがとうございました。現状調査、問題抽出、解決策の提案、というシンプルな方法でつくったサイトではありますが、まだまだご説明が足りない部分もとても多く、もっともっと書き足していければと思っております。最後に名称と経緯の話を。

 

本サイトは「ウェルダン」という名称でとりあえずスタートしました。welldoneですので、よくやった、とかよくできました、とかそういう意味を全面に押し出しています。

 

もともとサービスとして考えていたときに、大きなところで赤字企画救済の目的もありましたのでcampfireではなくcar of fire(火の車)や、もう終わった話なのでmakuakeではなくmakugire(幕切れ)、準備ではなくすでに完了した話なのでready for ではなく already gone(すでに出発した)、といったものがありました。これは、既存の大手サービスでは難しい転換を小規模でやってみよう、という意気込みです。

 

そしていくつかの新しい考え方を提供できましたが、それでもなお最終的には「すでに終わった企画」を押すことと、「資金はあくまで補助的な位置付けである」こと、かつ「それが赤字だろうが失敗だろうが、それがどうかしたか?」を表明することが、最も大事に思われました。その結果ウェルダン(1.よくできました。2.よく焼き=資金ショート)という二つの意味でこの名前を採用しました。

 

結果出来上がったものは「物語が集まる通販サイト」のような気もしています。同時にそれこそクラファンの本質なのでは?と思うところもあります。

 

人が夢想し、実践し、結果を得たことを、できるだけ配慮のある形で応援する仕組みがあれば、この難しい世界に向けて何かチャレンジする人も増えるのではと思っている次第です。

 

今後とも応援のほど宜しくお願いいたします。